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覚醒した男の初めての金と見えてきた世界制覇/四大陸選手権2019

ついに宇野昌磨がシニアに上がってから初めてチャンピオンシップで優勝を果たした。

めでたい〜〜〜〜!!!!!!!!

 

 

SP4位からのフリー今季最高得点で優勝とは、この状態でさすがとしか言いようがない。

大会が始まる前、まさか3度も足を捻挫し練習もままならない状況だったとは…(よく大会に出ようと思ったな) 練習量がとてつもなく多いと評判の昌磨くんが練習が足りていない状況で試合に挑むというのは精神的にも辛いものがあったかもしれない。しかし彼にはこれまでの積み重ねや確かな実力。より一層の集中力。それが全て揃った結果が今回優勝に繋がったのかもしれない。

また、フリー後のインタビューで「攻めるだったり、信じるではなく自分はできるんだと自分に言い聞かせて…」と語っているところを見ると、精神的な部分で今までの自分が今の自分にしっかりと繋がっていることが見て取れる。攻める→信じる→自分はできる、今回の特殊な状況だったためにそう考えをシフトさせたのかもしれないが元々心臓に毛が生えているとも言われている精神面はさらに強くなっている。

 

 

ここからが本題だ。私が昨夜から温め続けた1番言いたいこと。ちなみに全て個人的な意見のため異論は認めるが批判は勘弁してください。

私は今シーズンそして今回の試合、それに伴うインタビューを見て驚くことが多かった。

というのも、私の中で宇野昌磨という選手は「勝ちたいわけじゃなく練習の成果を出したい、自分のベストな演技がしたい。結果はそれについてこればいい」的なスタンスだと思っていた。

競技に対する気持ち、目指すものというのは人それぞれ違う。「自分のベストな演技」が最終的な目標という人もいれば「大会での優勝、金メダル獲得」が最終的な目標という人もいる。例えるなら宇野昌磨は前者、羽生結弦は後者である。今までは。

 

私にとって爆弾のような発言があったのは今回のインタビューで世界選手権について語った時だった。

 

「世界選手権ではもっともっと練習した上での優勝を目指したい」

 

 

 

あの宇野昌磨が勝ちに行こうとしている

 

 

昌磨くんが大会での勝利を目標に掲げた。もちろん今までのスタンスだった練習の成果を発揮するという前提だ。しかし言うなれば「勝利に対する欲」を明確にしたのは初めてかもしれない。自分が大会の勝者になるという決意と覚悟だ。誰もがピークを合わせてくるシーズン最高の試合ともいえる世界選手権が控えている今、これはものすごい熱い展開だ。なんたるエモさ。「母国開催の世界選手権で初優勝」が現実味を帯びてきた。四大陸選手権の金メダルを引っさげて表彰台の真ん中を目指して世界選手権では今まで以上の宇野昌磨を魅せてくれるに違いない。今回表彰式で見せてくれたような明るい笑顔をまた見られることを願いたい。

 

 

あとは必要なものとすれば男子フリーのチケットだけだ。